学習習慣という言葉はよく使われますが、実際に何をどうすれば習慣になるのかは、あまり具体的に語られません。
先に結論をお伝えします。習慣は、やる気ではなく時間割で作ります。そして4月は、その時間割を組み直せる年に一度の時期です。
この記事の内容
結論:4月は、生活の型を組み直せる唯一の時期
新学年になると、時間割も部活も帰宅時刻も変わります。つまりこれまでの生活の型が、一度リセットされます。
途中から習慣を変えようとすると、すでにできている別の習慣と競合します。帰宅後にすぐ動画を見る習慣がある状態で「勉強を入れる」のは、なかなか難しいものです。
一方、4月はまだ何の型もできていません。最初に置いたものが、そのまま型になります。
最初に決める3つ
1. 座る時刻(長さではない)
「1日2時間」ではなく「19時から」と決めてください。長さで決めると、忙しい日にゼロになります。時刻で決めると、短くても座ることになります。
2. 最初にやること
座ってから何をやるか考えると、その時間が失われます。「座ったら、まず英単語10個」のように、最初の1つを決めておいてください。
始まりさえ決まっていれば、そのあとは自然に続きます。
3. 終わりの合図
終わりが決まっていないと、始めるのが重くなります。「21時になったら終わり」でも「このページが終わったら終わり」でも構いません。終わりが見えることが、始めやすさを作ります。
量は、続く量から始める
| 始め方 | 1ヶ月後 |
|---|---|
| 1日3時間と決める | たいてい2週間で止まる。できなかった経験が残る |
| 1日30分と決める | 続く。物足りなくなって自然に増える |
大事なのは、「これなら毎日できる」と本人が思える量から始めることです。少なすぎると感じるくらいでちょうどよいと考えてください。
続かないときの原因
- 量が多い — 最も多い原因です。半分に減らしてください
- 時刻が決まっていない — 「時間があるとき」では、時間は作られません
- やることが漠然としている — 「英語をやる」では手が動きません
- 場所が定まらない — 毎回違う場所だと、切り替えに時間がかかります
部活で帰宅が遅い場合
夜の時間が読めない生活なら、朝に置く方法があります。15分でも構いません。
朝の利点は、予定に邪魔されないことです。部活が長引いても、朝の15分は動きません。確実に確保できる時間帯に置くほうが、習慣は定着します。
習慣になったかどうかの見分け方
判断はひとつです。座るまでに迷わなくなったか。
「今日はやろうかな、どうしようかな」と考えている段階では、まだ習慣ではありません。考えずに座れるようになれば定着しています。ここまでくると、量は自然に増えていきます。
目安として、同じ時刻に3週間続けば、かなり定着します。
保護者の方へ
習慣づくりで保護者ができるのは、環境を整えることと、量を減らしてあげることです。
本人は最初、無理な量を設定しがちです。「1日3時間やる」と言い出したら、「まず30分からにしたら?」と提案してみてください。止めているのではなく、続けるための助言です。
そして、続いている間は結果を問わないでください。習慣ができるまでは、成績は動きません。ここで結果を求めると、せっかくできかけた習慣が止まります。
よくある質問
勉強の習慣はどうやって作りますか。
時間の長さではなく、毎日同じ時刻に座ることから始めてください。長さは後から伸ばせますが、時刻がばらばらだと習慣になりません。最初は30分で十分です。
なぜ4月に作るとよいのですか。
新学年で時間割が変わるため、生活の型を組み直しやすい時期だからです。途中から変えようとすると、すでにできた別の習慣と競合します。
三日坊主になってしまいます。
量が多すぎることがほとんどです。続かない量から始めると、続かなかった経験だけが残ります。30分で足りないと感じるくらいから始めてください。
部活で帰宅が遅く、時間が取れません。
帰宅後ではなく、朝に15分置く方法もあります。夜が読めない生活なら、確実に確保できる時間帯に置くほうが続きます。
習慣がついたか、どう判断できますか。
座るまでに迷わなくなったかどうかです。「今日はやろうかな」と考える段階では、まだ習慣になっていません。考えずに座れるようになれば定着しています。
まとめ
- 習慣は、やる気ではなく時間割で作る
- 4月は生活の型がリセットされる、年に一度の時期
- 決めるのは「座る時刻」「最初にやること」「終わりの合図」
- 続く量から始める。30分で十分
- 座るまでに迷わなくなったら、習慣になっている
ご家庭で習慣づくりがうまくいかないときは、一度ご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、生活のリズムに合わせた無理のない型をお伝えしています。