学校の定期テストしか受けたことがない状態で初めて模試を受けると、多くの生徒が驚きます。問題が解けない。時間が足りない。点数が想像よりずっと低い。
先にお伝えします。それが普通です。この記事では、模試とは何のために受けるものなのかを整理します。
結論:模試は点数を取る場ではなく、現在地を知る場
定期テストと模試は、目的が違います。
| 定期テスト | 模試 | |
|---|---|---|
| 範囲 | 狭い(数週間分) | 広い(既習範囲全体) |
| 出題 | 授業で扱った形式 | 初めて見る形式が多い |
| 比べる相手 | 同じ学校の生徒 | 広い範囲の受験生 |
| 目的 | 学習内容の定着確認 | 現在地と課題の把握 |
つまり、定期テストで点が取れていても、模試で取れないのは当然です。逆もあります。どちらが本当の実力ということではなく、測っているものが違います。
初めての模試で起きること
- 時間が足りない — 定期テストより1問あたりの時間が短く感じます
- 見たことのない形式が出る — 学校で扱っていない出題の仕方があります
- 忘れている単元が出る — 数ヶ月前にやった内容が範囲に入ります
- 点数が低い — 平均点も低いことが多く、点数だけでは判断できません
これらはすべて、模試が測ろうとしていることです。できないことが見つかるのが、模試の役割です。
受ける前に
特別な対策はしない
模試のために特別な勉強をすると、現在地が正確に分かりません。ふだんの状態で受けてください。
持ち物と時間を確認する
会場で受ける場合、時計が必要になることがあります。前日に持ち物を確認しておいてください。
最後まで解ききる練習と考える
分からない問題で止まらず、飛ばして先に進む。この判断の練習も、模試の目的のひとつです。
受けた当日にやること
返却までには時間がかかります。その間に問題の記憶は薄れていきます。
だから受けた当日のうちに、気になった問題だけ解き直してください。全部でなくて構いません。「あれ、どうやるんだったか」と思った問題を2〜3問。これだけで、返却時の理解が変わります。
返却後に見るところ
- 正答率が高いのに落とした問題 — 最優先。ここが最短の伸びしろです
- 時間が足りずに手をつけられなかった問題 — 時間配分の課題
- 解説を読んで分かるかどうか — 分かるなら演習不足、分からないなら戻る必要あり
判定や偏差値は、この時期は参考程度で構いません。まだ範囲が終わっていない段階の数字です。
保護者の方へ
初めての模試の結果を見ると、点数の低さに驚かれると思います。ただ、ここで反応を出すと、次から模試の結果を見せてくれなくなります。
模試は「できないことを見つける道具」です。できないことが多く見つかったなら、それだけ道具として機能したということになります。
かけるなら「時間は足りた?」あたりです。点数ではなく受け方の話になり、次の改善につながります。
よくある質問
初めての模試で点数が取れませんでした。
取れなくて当然です。模試は学校の定期テストと違い、範囲が広く、初めて見る形式で出題されます。最初の模試は自分の現在地を知るためのもので、点数を競うものではありません。
模試は受けたほうがよいですか。
受けたほうがよいと考えています。定期テストでは分からない、範囲全体での定着度と、時間配分の課題が見えるためです。
模試の前に対策すべきですか。
特別な対策は不要です。ふだんの勉強の状態で受けるほうが、現在地が正確に分かります。対策して受けると、本当の実力が見えません。
模試の判定はいつから気にすべきですか。
受験学年の秋以降で構いません。それ以前の判定は、範囲が終わっていない段階の数字なので参考程度です。
模試を受けたあと、何をすればよいですか。
解き直しです。特に正答率が高いのに落とした問題から。返却まで時間がかかるため、受けた当日に気になった問題だけでも解き直しておくと効果が違います。
まとめ
- 模試は点数を取る場ではなく、現在地を知る場
- 定期テストと測っているものが違う。取れなくて当然
- 特別な対策はしない。ふだんの状態で受ける
- 受けた当日に、気になった問題だけ解き直す
- 返却後は正答率の高い失点から。判定はこの時期は参考程度
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