保護者の方からいただくご相談には、いくつか共通するものがあります。この記事では、実際によくいただく5つに、できるだけ正直にお答えします。
どれも「こうすれば必ず解決します」という話ではありません。ただ、原因の分け方を知っているだけで、打てる手が変わります。
この記事の内容
1.「勉強しません」
いちばん多いご相談です。ここで大事なのは、「やらない」のか「やり方が分からない」のかを分けることです。
多くの場合、後者です。「英語をやりなさい」と言われても、英語の何をやればよいか決まっていなければ、人は動けません。机に向かっても、何を開くか考えているうちに時間が過ぎます。
試してみるとよいこと
- 「英語をやりなさい」ではなく「英単語を10個確認してみたら」
- 「今日は何時から座る?」と時刻を聞く(量ではなく)
- 最初の1つだけ決めてあげる(始まれば続きます)
2.「成績が下がりました」
下がった原因を先に確認してください。原因によって、打つ手がまったく違います。
| 考えられる原因 | 確認すること | 対処 |
|---|---|---|
| 学習量が減った | 机に向かう時間が変わっていないか | 生活リズムを戻す |
| 内容が難しくなった | どの単元から落ちたか | その手前まで戻る |
| 生活が崩れた | 睡眠・食事・部活の状況 | 生活面を先に整える |
| 周囲が伸びた | 点数は同じで順位だけ下がっていないか | 本人は落ちていない。対処は不要 |
最後の項目は見落とされがちです。点数が変わらず順位だけ下がっているなら、本人の力は落ちていません。
3.「塾に行きたがりません」
これも理由を分ける必要があります。
- 授業が分からない — レベルが合っていない。相談で調整できることが多い
- 人間関係 — クラスや時間帯の変更で解決する場合がある
- 時間帯が合わない — 部活や生活との兼ね合い。日程の相談が先
- 勉強そのものが嫌 — 塾を変えても変わらない。別の対処が必要
「行きたくない」という言葉だけで判断すると、原因が残ったまま環境だけが変わります。
4.「勉強しなさい、と言うべきでしょうか」
効果は薄いことが多いです。理由は単純で、本人も分かっているからです。分かっているのに動けない状態に、分かっていることを言っても動きません。
代わりに使えるのが、行動が決まる質問です。
- 「今日は何時から座る?」
- 「今日はどの科目やるの?」
- 「何か手伝えることある?」
いずれも答えることで、本人の中で予定が決まります。命令より、質問のほうが動きます。
5.「共働きで、勉強を見てあげられません」
内容を見る必要はありません。学習の土台は、内容以外のところで支えられます。
- 食事の時刻を安定させる — 起きる時刻が決まり、生活が整います
- 提出物の期限を把握する — 「今日、何か出た?」と聞くだけで着手が早まります
- 睡眠を確保する — 夜遅くまで起きているときは声をかける
この3つは、勉強の内容を知らなくてもできます。そして実際には、内容を教えるより効果があります。
共通してお伝えしていること
ご相談を受けていて感じるのは、保護者の方が「何かしてあげなければ」と思うほど、関わり方が難しくなるということです。
勉強の中身に踏み込もうとすると、本人は反発します。一方、生活を整える関わり方は、反発を生みません。しかも効果があります。
できることに集中したほうが、結果的に支えられます。
よくある質問
子どもが勉強しません。どうすればよいですか。
「やらない」のか「やり方が分からない」のかを分けてください。多くの場合は後者です。何をやればよいか決まっていないと、人は動けません。まず1つだけ、具体的な作業を決めてあげてください。
成績が下がりました。塾を変えるべきでしょうか。
下がった原因を先に確認してください。学習量が減ったのか、内容が難しくなったのか、生活リズムが崩れたのか。原因によって対処が違い、塾を変えても解決しない場合があります。
子どもが塾に行きたがりません。
理由を分けてください。授業が分からない、人間関係、時間帯が合わない、勉強そのものが嫌。それぞれ対処が違います。「行きたくない」だけで判断すると原因が残ります。
勉強しなさいと言うのは逆効果ですか。
効果が薄いことが多いです。本人も分かっているためです。代わりに「今日は何時から座る?」のように、行動が決まる質問にすると動きやすくなります。
共働きで勉強を見てあげられません。
内容を見る必要はありません。食事の時刻を安定させる、提出物の期限を把握する、睡眠を確保する。この3つだけでも学習の土台は支えられます。
まとめ
- 「勉強しない」は、多くの場合「やり方が分からない」
- 成績が下がったら、原因を4つに分けて確認する
- 「塾に行きたくない」は理由によって対処が違う
- 命令より、行動が決まる質問のほうが動く
- 内容を見なくても、生活を整えることで支えられる
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ご家庭での関わり方に迷われたときは、一度ご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、ご本人とは別に保護者の方だけのご相談もお受けしています。