11月は、2学期の期末テストと入試対策が重なります。どちらに時間を使うべきか、毎年多くの受験生が迷う時期です。
結論は学年によって変わります。中学3年生は定期テストが優先、高校3年生は受験方式によって変わる。まずはこの違いから整理します。
結論:判断基準は「評定が合否に関わるか」
優先順位を決める基準は1つです。その定期テストの結果が、志望校の合否に関わるかどうか。関わるなら優先、関わらないなら入試対策が軸になります。
公立高校を受験する中学3年生の場合、2学期の評定は調査書に関わります。つまり期末テストの結果が、入試当日とは別のルートで合否に影響します。この場合、期末を優先する判断に合理性があります。
高校3年生は方式によります。学校推薦型など評定が関わる方式を考えているなら優先度が上がりますし、一般入試のみなら入試対策が軸になります。いずれも志望先の要項でご確認ください。
学年別の優先順位
| 学年・状況 | 優先 | 考え方 |
|---|---|---|
| 中学3年生 | 定期テスト | 2学期の評定が調査書に関わる。当日の点で補えない部分を支える |
| 高3・推薦系を検討 | 定期テスト | 評定が出願条件や選考に関わる場合がある |
| 高3・一般入試のみ | 入試対策 | 赤点を避ける最低限を確保しつつ、軸は動かさない |
| 中1・中2/高1・高2 | 定期テスト | いま積む評定は、受験学年になってからは戻せない |
期末前後の切り替え方
テスト2週間前:定期テストに寄せる
この期間は範囲が決まっているので、やることが明確です。入試対策は1日20〜30分だけ残して、残りを期末に充ててください。完全にゼロにすると、テスト後の戻りが重くなります。
テスト前日まで:提出物を先に終わらせる
提出物が終わっていない状態でテスト勉強に入ると、両方が中途半端になります。提出物は評定に直接効くので、先に片付けるほうが効率的です。
テスト翌日:やることを前もって決めておく
切り替えに失敗するのは、終わってから考えるからです。テストが始まる前に、「終わった翌日は何をやるか」を1行だけ決めておいてください。それだけで数日の空白が消えます。
期末の勉強は、入試の役に立つ
「定期テストの勉強は入試に関係ない」と考えている生徒がいますが、実際には重なる部分が多くあります。
- 理科・社会 — 範囲の学習がそのまま入試範囲の復習になる
- 数学・英語 — 基礎の確認として機能する。特に演習不足が見つかる
- 提出物のやり直し — 苦手の位置が見つかる
まったく別の勉強をしているわけではありません。やり方さえ間違えなければ、期末対策は入試対策を兼ねます。
保護者の方へ
この時期、「入試が近いのに定期テストなんてやってていいの?」という言葉が出やすくなります。ただ、中学3年生にとって2学期の評定は入試の一部です。
逆に、期末が終わったあとに数日ぼんやりしてしまう時期があります。ここは責めるより、「明日から何やるか決めた?」と聞くほうが動きます。決めていないから動けないだけ、ということがほとんどです。
よくある質問
中学3年生は、期末テストと入試対策のどちらを優先すべきですか。
2学期の期末は内申に関わるため、多くの場合こちらが優先です。入試当日の点で補えない部分を評定が支えるためです。テスト2週間前は定期テストに寄せ、終わったら入試対策へ戻す形が現実的です。
高校3年生も定期テストを優先すべきですか。
受験方式によって変わります。学校推薦型など評定が関わる方式を考えている場合は優先度が上がります。一般入試のみであれば、入試対策を軸に据えたうえで、赤点を避ける最低限を確保する判断もあり得ます。
期末テストの勉強が入試に役立つことはありますか。
あります。特に理科・社会は範囲の学習がそのまま入試範囲の復習になります。数学・英語も基礎の確認として機能します。まったく無関係な勉強ではありません。
期末前は入試対策を完全に止めてよいですか。
完全に止めないでください。1日20〜30分でも触れておくと、テスト後の戻りが軽くなります。ゼロにすると再開に時間がかかります。
テストが終わったあと、切り替えられません。
終わった翌日に何をやるかを、テスト前に決めておいてください。終わってから考えると、そのまま数日が過ぎます。
まとめ
- 判断基準は「その定期テストが合否に関わるか」
- 中3は定期テスト優先。高3は受験方式によって変わる
- テスト2週間前は期末に寄せ、入試対策は1日20〜30分だけ残す
- 提出物はテスト勉強より先に片付ける
- テスト翌日にやることを、テスト前に決めておく
優先順位の付け方に迷われたら、通知表と模試の結果をお持ちのうえご相談ください。石井進学塾では、内申と当日点の両面から配分を組み立てています。