新学年が始まると、目標を立てる機会があります。「次のテストは50位以内」「平均80点」。よく見る形ですが、この立て方では、ほとんど達成されません。
理由は明確です。順位や点数は結果であって、明日やることを決めてくれないからです。
結論:目標は、明日の行動が決まる形にする
「50位以内」と決めたとして、では明日は何をするのか。ここが決まりません。決まらないまま日が過ぎ、テスト2週間前に慌てる。よくある流れです。
一方、「毎日19時から、数学のワークを2ページ」なら、明日やることが決まっています。やったかどうかも自分で判断できます。
結果の目標を捨てる必要はありません。結果の目標と並べて、行動の目標を立ててください。
行動の目標に変える
| 結果の目標 | 行動の目標に変えると |
|---|---|
| 次は50位以内 | 毎日19時から数学のワークを2ページ |
| 英語を得意にする | 毎朝、英単語を10個確認する |
| 提出物をちゃんと出す | 出された日のうちに最初の1ページをやる |
| 集中して勉強する | 座る前にスマホを別の部屋に置く |
| もっと計画的にやる | 毎週日曜に、翌週やることを書き出す |
共通しているのは、やったかどうかを自分で判断できるという点です。ここが曖昧だと、達成感も反省も生まれません。
目標は3つまで
たくさん立てると、優先順位がつきません。結果としてどれも実行されないことになります。
3つまでにしてください。しかも、3つのうち少なくとも1つは「確実にできること」にしておくと、続きやすくなります。
見直す間隔
目標は立てたら終わりではありません。ただ、見直す間隔にも適切な幅があります。
- 1年単位 — 長すぎて、途中で修正が効きません
- 定期テストごと — ちょうどよい間隔です。結果も出そろいます
- 毎週 — 細かすぎて疲れます。行動の確認としてなら有効
達成できなかったときの見方
目標に届かなかったとき、まず分けてください。
- 行動はできていたが、結果に届かなかった → 目標の水準を調整する
- 行動自体ができていなかった → 量を減らす。目標ではなく行動の設計の問題
この2つを分けずに「やる気が足りなかった」で片付けると、次も同じことが起きます。ほとんどの場合、2番目です。そして原因は量が多すぎることです。
やりがちな失敗
- 目標が大きすぎる — 実感が持てず、行動につながりません
- 他人と比べた目標 — 相手が動くと目標も動きます
- 数値のない目標 — 「頑張る」は判断できません
- 立てただけで見返さない — 目に入る場所に貼っておいてください
保護者の方へ
目標は、本人が立てたものでないと機能しません。保護者が設定した目標は、達成されないことがほとんどです。
関わるなら、質問の形が有効です。「次のテスト、どの科目がいちばん上げやすそう?」と聞くと、本人が判断することになります。判断したものは、自分の目標として残ります。
そして、行動の目標が実行されている間は、結果を問わないでください。行動が続いていれば、結果は後からついてきます。途中で結果を問うと、続いていた行動まで止まります。
よくある質問
目標は点数や順位で立ててはいけないのですか。
目印としては有効ですが、それだけでは行動が決まりません。「50位以内」と決めても、明日何をするかは分かりません。点数の目標と並べて、行動の目標を立ててください。
目標はいくつ立てるとよいですか。
3つまでにしてください。多いと優先順位がつかず、結局どれも実行されません。
目標を達成できなかったときはどうすればよいですか。
目標が高すぎたのか、行動が実行されなかったのかを分けてください。行動が実行されていたのに届かなかったなら、目標の水準を調整します。行動自体ができていなかったなら、量を減らします。
目標はいつ見直せばよいですか。
定期テストごとが目安です。1年単位では長すぎて修正が効かず、毎週では細かすぎて疲れます。
子どもが目標を立てたがりません。
立てさせようとすると義務になります。「次のテスト、どの科目がいちばん上げやすそう?」のように、判断を聞く形にすると答えやすくなります。
まとめ
- 順位や点数だけでは、明日やることが決まらない
- 結果の目標と並べて、行動の目標を立てる
- 目標は3つまで。1つは確実にできることにする
- 見直しは定期テストごとが適切
- 達成できないときは、たいてい量が多すぎる
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目標の立て方が定まらないときは、一度ご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、いまの学力から逆算して、無理なく届く行動を一緒に決めています。