テストが返ってきたとき、多くの生徒は点数を確認して、ファイルに入れて終わりにします。この扱い方だと、そのテストからは何も残りません。
この記事では、返却された答案から次の点を作る手順を整理します。時間としては30分ほどの作業です。
この記事の内容
結論:見るのは点数ではなく、失点の理由
同じ「5点の失点」でも、理由によって対処はまったく違います。知らなかったのか、覚え違いだったのか、計算を間違えたのか、時間が足りなかったのか。
ここを分けずに「次はもっと頑張る」で終わらせると、次のテストでも同じ場所で同じ失点をします。
失点を4つに仕分ける
| 失点の理由 | 意味 | 次にやること |
|---|---|---|
| 知らなかった | その内容を学習していない、または抜けている | その単元に戻る。最優先 |
| 覚え違い | 覚えていたが、間違って覚えていた | 正しい形で覚え直す。まとめて確認 |
| 途中のミス | 分かっていたが、計算や書き写しで落とした | 手順を決める。見直しの型を作る |
| 時間切れ | 解けたはずだが到達しなかった | 時間配分。解く順番を変える |
答案に、それぞれ記号を書き込んでください。「知」「覚」「ミ」「時」の4つで十分です。書き込む作業自体が仕分けになります。
いちばん多いのは「途中のミス」
多くの答案で、いちばん多いのがこれです。そしていちばん取り返しやすい失点でもあります。
ミスが多い場合、原因は不注意ではなく手順にあります。
- 途中式を書かずに暗算している
- 問題文の条件に線を引いていない
- 見直しの順番が決まっていない
「気をつける」では減りません。手順を1つ決めてください。「必ず途中式を1行書く」だけでも変わります。
「時間切れ」の対処
時間が足りない場合、実力不足とは限りません。解く順番の問題であることが多くあります。
- 最初から順番に解いている → 得意なところから解く
- 難しい問題で粘りすぎている → 決めた時間で飛ばす
- 見直しの時間を取っていない → 最後の5分を確保する
次のテストで試してみてください。同じ実力でも、順番を変えるだけで点が動くことがあります。
解き直しは、返却直後に
日が空くほど、なぜ間違えたかを思い出せなくなります。返却されたその日か翌日に手をつけてください。
全問でなくて構いません。「知らなかった」に分類した問題だけで十分です。それが次のテストの範囲にも関わってくることが多いためです。
次のテストまでの2ヶ月
- 最初の2週間 — 「知らなかった」の単元を潰す
- 中間の4週間 — 通常の学習。授業についていく
- テスト2週間前 — 対策に入る
最初の2週間が空いてしまうと、抜けたまま次の単元に進みます。ここで埋めておくかどうかが、期末の結果を分けます。
答案は保管する
学年末まで残しておいてください。春休みに「どこに抜けがあるか」を探すとき、答案がそのまま材料になります。
科目ごとにまとめておくだけで構いません。1年分そろうと、傾向が見えます。
保護者の方へ
返ってきた答案を見せてもらったとき、点数への反応が最初に出ないようにしてください。表情が変わると、次から見せてくれなくなります。
聞くとしたら「どれがいちばん惜しかった?」です。点数ではなく中身の話になり、本人も答えやすくなります。そして答えるために、答案をもう一度見ることになります。
点数が悪かったときこそ、失点の理由を一緒に仕分けるほうが次につながります。責める材料にしないでください。
よくある質問
返ってきたテストは、どこを見ればよいですか。
点数ではなく、失点の理由です。知らなかった、覚え違い、途中でのミス、時間切れ。この4つに仕分けると、次にやることが決まります。理由ごとに対処が違うためです。
解き直しはいつやればよいですか。
返却されたその日か翌日が理想です。日が空くほど、なぜ間違えたかを思い出せなくなります。全問でなくてよいので、返却直後に手をつけてください。
点数が悪かったテストは見たくありません。
気持ちは分かりますが、見ないと同じ失点を繰り返します。点数を隠して、間違えた問題だけを見る方法もあります。数字を見ずに中身だけ確認してください。
テストの答案は保管すべきですか。
学年末まで残しておくと、春休みの復習で「どこに抜けがあるか」の材料になります。科目ごとにまとめておくと後で使えます。
次のテストまで2ヶ月あります。何をすればよいですか。
最初の2週間で、今回の失点のうち「知らなかった」に分類したものを潰してください。残りの期間は通常の学習に戻し、テスト2週間前から対策に入ります。
まとめ
- 見るのは点数ではなく、失点の理由
- 「知らなかった」「覚え違い」「途中のミス」「時間切れ」に仕分ける
- いちばん多いのは途中のミス。手順を1つ決めると減る
- 解き直しは返却直後に。日が空くと理由を思い出せない
- 次のテストまでの最初の2週間で、抜けを埋める
答案の見方や次の優先順位に迷われたら、返却されたテストをお持ちのうえご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、失点の仕分けから次にやることまでを具体的にお伝えしています。