ノートと提出物は、地味な話に見えます。ただ、この2つは評定に直結し、しかも学力にも効きます。新学年の最初に型を作っておくと、1年分の差になります。
結論:出したかどうかより、どう出したか
提出物で差がつくのは、出したかどうかではありません。ほとんどの生徒は出しています。差がつくのは中身です。
ワークを埋めただけの状態と、間違えた問題に印をつけて後日解き直した状態。この2つは、開いた瞬間に分かります。そして後者のほうが、評価としても学力としても価値があります。
評価される提出物の3条件
1. 期限内に出す
遅れて出したものは、同じ内容でも扱いが変わることがあります。締め切りの管理そのものが評価対象になっている場合もあります。
2. 間違えた箇所が直してある
空欄のまま、あるいは答えを赤で写しただけの状態になっていないか。直した跡があるかどうかは、見ればすぐ分かります。
3. やり直した跡が見える
間違えた問題に印をつけて、後日もう一度解く。この2回目の跡があるノートは、明らかに違って見えます。手間としてはわずかです。
提出物チェック
| 確認すること | よくない状態 | 望ましい状態 |
|---|---|---|
| 提出時期 | 期限後、または当日の朝に慌てて | 期限の前日までに完成 |
| 間違えた問題 | 赤で答えを写しただけ | 印をつけ、後日もう一度解いた跡がある |
| 途中式 | 消してある、書いていない | 残してある |
| 空欄 | 分からない問題は空欄 | 途中まででも書いてある |
後で使えるノートの取り方
ノートは、書いている時間より後で見返すときに価値が決まります。
1. 間違いを消さない
消してしまうと、何を間違えたのか分からなくなります。斜線を引いて残すだけで、後から見返せるノートになります。
2. 余白を取る
後から書き足せる余白を残してください。授業中に書ききれなかったこと、家で気づいたことを足す場所が必要です。
3. 日付と単元名を書く
地味ですが、テスト前に探す時間が変わります。探せないノートは、無いのと同じです。
4. 清書しない
授業中のノートを家できれいに書き直す生徒がいますが、時間の使い方としては効率がよくありません。その時間を解き直しに使うほうが点になります。
着手が遅れる問題への対処
提出物が間に合わない原因は、量ではなく着手の遅さであることがほとんどです。
対処はひとつです。出された日のうちに、最初の1ページだけやる。これだけで、残りの心理的な重さが大きく減ります。
手をつけていない課題は、実際より重く見えます。1ページでも進んでいると、続きに取りかかりやすくなります。
保護者の方へ
提出物の話は、家庭で切り出すと責める形になりがちです。「ちゃんと出してるの?」は、ほぼ確実に会話が終わります。
効くのは、提出物が出された日を把握しておくことです。「今日、何か出た?」と聞く習慣があると、着手が早くなります。中身を見る必要はありません。
そして、やり直しの跡があるノートを見かけたら、そこは認めてあげてください。地味で、誰にも褒められにくい作業です。続けるには、見てもらえているという実感が要ります。
よくある質問
ノートはきれいに書くべきですか。
きれいさより、後で使えるかどうかです。間違えた箇所が残っていて、やり直した跡が見えるノートのほうが、評価としても学習としても価値があります。清書に時間をかける必要はありません。
提出物はどう出すと評価されますか。
期限内に出すこと、間違えた箇所が直してあること、やり直した跡が見えることの3点です。ワークを埋めただけの状態と、印をつけて解き直した状態では、開いた瞬間に差が分かります。
間違えた答えは消して書き直すべきですか。
消さないでください。間違えた跡が残っているほうが、後で見返したときに役立ちます。評価の面でも、考えた形跡は見られています。
提出物が期限に間に合いません。
出された日のうちに最初の1ページをやる習慣をつけてください。着手が遅れるほど、量が重く見えて手がつかなくなります。
ノートは科目ごとに分けるべきですか。
分けるほうが後で使えます。ただし冊数を増やしすぎると管理できなくなるため、主要科目だけ分ける形でも構いません。
まとめ
- 提出物は「出したか」ではなく「どう出したか」で差がつく
- 期限内・直してある・やり直した跡がある、の3条件
- ノートは間違いを消さず、余白と日付を残す
- 清書に時間をかけない。その時間を解き直しへ
- 出された日のうちに最初の1ページをやる
提出物やノートの取り方でお困りのときは、実際のノートをお持ちのうえご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、評定に効く具体的な直し方をお伝えしています。