夏休みは、まとまった時間が取れる年に一度の機会です。ところが多くの生徒が、夏休みに入ってから何をやるか考え始めます。
すると計画作りに数日を使い、気づけば最初の1週間が終わっています。夏の成否は、6月の準備で決まります。
この記事の内容
結論:6月のうちに、大枠だけ決めておく
細かい日程まで作る必要はありません。決めておくのは3つだけです。
- どの単元を埋めるか(3つまで)
- 1日の型(何時から何時までを固定枠にするか)
- やらない日(部活・家族の予定・休む日)
これが決まっていれば、夏休みの初日から動けます。初日から動けるかどうかで、40日の使い方が変わります。
どの単元を埋めるか
探し方は簡単です。1学期の答案と通知表を並べてください。点が取れなかった単元が、そのまま夏にやるべき範囲です。
ここで大事なのは、3つまでに絞ることです。夏休みは長く見えますが、部活も予定もあります。5つ以上並べると、どれも終わりません。
| 優先 | 選ぶ基準 |
|---|---|
| 1番目 | 数学の、次の単元の土台になる部分 |
| 2番目 | 英語の、文の型や動詞の使い分け |
| 3番目 | 1学期でいちばん点が低かった科目の、基礎部分 |
1日の型を決める
夏休みで最初に崩れるのは、起きる時刻です。ここが崩れると全部が後ろにずれます。
午前を固定枠にしてください。9時から11時でも、10時から12時でも構いません。いちばん頭が働く時間に、いちばん重い科目を置きます。
午後以降は可変枠にします。予定が入ったらここを削る。削る場所が決まっていると、予定が入っても計画全体をあきらめずに済みます。
やらない日を先に決める
部活の日程、家族の予定、お盆。これらを計画に組み込まずに立てた計画は、必ず崩れます。
そして崩れた瞬間に、多くの生徒は計画全体をあきらめます。最初から「この日はやらない」と決まっていれば、崩れたことになりません。
夏期講習を検討するなら
申し込む前に、何を埋めるために受けるのかを決めてください。目的が決まっていないと、受けただけで終わります。
- 埋めたい単元が具体的に挙げられるか
- その単元が講習の内容に含まれているか
- 講習以外の時間に何をやるか決まっているか
3つ目が抜けやすいところです。講習の時間だけで夏が終わると、まとまった自習の時間が取れません。
学年別に、夏の位置づけ
| 学年 | 夏の位置づけ |
|---|---|
| 中学3年生 | 入試範囲の総復習ができる最後の長期休み。1・2年生の内容を優先 |
| 高校3年生 | 基礎の完成期。秋以降は演習に移るため、ここで土台を作る |
| 中学1・2年生 | 1学期の抜けを埋める。2学期の内容が難しくなるため |
| 高校1・2年生 | 評定に効く科目の立て直し。まとまった時間が取れる貴重な時期 |
保護者の方へ
夏休みの計画を立てるとき、保護者が主導すると本人が動きません。本人が決めた計画でないと、実行されないためです。
関わるなら、材料を出す役割が有効です。1学期の答案を一緒に並べる、部活の日程を確認する、家族の予定を伝える。判断材料がそろえば、本人が決められます。
そして、やらない日を作ることを認めてあげてください。40日間ずっと勉強し続けられる子はいません。休む日が計画に入っているほうが、続きます。
よくある質問
夏休みの計画はいつ立てればよいですか。
6月のうちです。夏休みに入ってから立てると、計画作りに数日を使い、最初の1週間が失われます。期末テストが終わった時点で、大枠を決めておいてください。
夏に何をやるべきか分かりません。
1学期の答案と通知表を見てください。点が取れなかった単元が、そのまま夏にやるべき範囲です。新しいことを増やすより、抜けを埋めるほうが効果があります。
夏期講習は受けたほうがよいですか。
目的が明確なら有効です。何を埋めるために受けるのかが決まっていないと、受けただけで終わります。申し込む前に、埋めたい単元を挙げてみてください。
夏休みは何時間勉強すべきですか。
時間数より、毎日同じ時間帯に机に向かえるかどうかです。長時間を前提にすると数日で崩れます。午前を固定枠にする形が現実的です。
部活があって夏休みも忙しいです。
部活の日程を先に書き出し、勉強できる日とできない日を分けてください。できない日を計画に組み込んでおけば、崩れたと感じずに済みます。
まとめ
- 夏休みに入ってから計画を立てると、最初の1週間が失われる
- 6月のうちに「埋める単元3つ」「1日の型」「やらない日」を決める
- 埋める単元は1学期の答案と通知表から探す
- 午前を固定枠、午後を可変枠にして、削る場所を決めておく
- 夏期講習は、埋めたい単元を決めてから検討する
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