夏休みは、1日を自分で組み立てられる期間です。ところが自由であることが、そのまま難しさになります。
学校がある日は、時間の使い方が外から決まっています。夏休みはそれがありません。だから型を持っていないと、気づけば夕方になっている、という日が続きます。
この記事の内容
結論:午前を固定し、午後を可変にする
1日の型で大事なのは、動かさない枠を1つ作ることです。そしてそれは午前に置くのが適しています。
理由は2つあります。予定が入りにくいこと、そして頭が働きやすいことです。午後は予定に崩され、夜は疲れで質が落ちます。いちばん確実な時間帯に、いちばん重い科目を置いてください。
1日の型(例)
| 時間帯 | 枠 | やること |
|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | 固定枠 | 数学・英語など、いちばん重い科目 |
| 12:00〜14:00 | — | 昼食・休憩 |
| 14:00〜17:00 | 可変枠 | 予定が入ったらここを削る |
| 17:00〜20:00 | — | 自由時間・夕食・入浴 |
| 20:00〜21:30 | 軽い枠 | 暗記もの・その日の解き直し |
固定枠と軽い枠を合わせて4時間半ほどです。可変枠が使えた日は6時間を超えます。毎日6時間を目標にするより、この形のほうが総量は増えます。
削る場所を決めておく
夏休みには予定が入ります。部活、家族の用事、友人との約束。予定が入ったときにどこを削るか決まっていないと、その日全体をやめてしまいます。
削る順番はこうです。
- まず可変枠(午後)を削る
- それでも足りなければ、軽い枠(夜)を短くする
- 固定枠(午前)は最後まで守る
固定枠さえ残っていれば、その日はゼロになりません。
朝、動き出すために
午前を固定枠にすると決めても、起きられなければ意味がありません。ここで効くのは2つです。
- 寝る時刻を先に決める — 起きる時刻より、寝る時刻を守るほうが確実です
- 前夜に、翌朝やることを1行書く — 起きてから考えると、その時間が失われます
「明日の午前は数学のワーク42〜48ページ」。これだけ書いてあれば、朝の立ち上がりが変わります。
休憩の取り方
45〜50分ごとに10分が目安です。ただし集中できているときは切らずに続けて構いません。時間で機械的に区切る必要はありません。
休憩の目的は、集中を切らさないことではなく、疲れて雑になる前に区切ることです。休憩中にスマホを見ると戻れなくなるので、立って歩く、水を飲むなどに留めてください。
崩れた日の戻し方
40日もあれば、必ず崩れる日があります。ここで計画全体を作り直そうとしないでください。作り直しに1日使い、その日も進みません。
やることは1つです。翌日の午前の固定枠だけ、いつもどおりに座る。それだけで戻ります。
2日続けて崩れたときは、量を半分に減らして再開してください。元の量に戻そうとすると、また崩れます。
やらないほうがよいこと
- 1日の予定を分単位で作る — 崩れたときに立て直せません
- 夜に重い科目を置く — 進まないと寝る時刻が遅れ、翌日に響きます
- 時間数だけを目標にする — 質が落ち、机に座っているだけの時間が増えます
- 毎日全科目に触る — 1日2〜3科目に絞るほうが進みます
保護者の方へ
夏休みは家にいる時間が長くなるため、勉強していない姿が目に入りやすくなります。ただ、可変枠を削っただけの日もあります。その日の全体を見ずに声をかけると、本人は「見ていないのに」と感じます。
効くのは、朝食の時刻を安定させることです。朝食の時刻が決まっていれば、起きる時刻が決まり、午前の固定枠が動き出します。声をかけるより確実です。
よくある質問
夏休みは1日何時間勉強すべきですか。
時間数を目標にすると、できなかった日の反動が大きくなります。それより、毎日同じ時間帯に机に向かえるかどうかを重視してください。午前2〜3時間の固定枠が作れれば、1日全体が安定します。
午前に勉強したほうがよいのはなぜですか。
予定に邪魔されにくく、頭も働きやすいためです。午後は予定が入りやすく、夜は疲れて質が落ちます。いちばん確実な時間帯に、いちばん重い科目を置いてください。
計画どおりにいかない日が続きます。
計画に「やらない日」が入っていない可能性があります。予定や休む日を最初から組み込んでおくと、崩れたことになりません。
休憩はどのくらい取ればよいですか。
45〜50分ごとに10分が目安です。ただし集中できているときは切らずに続けて構いません。休憩の目的は、疲れて雑になる前に区切ることです。
午後や夜はどう使えばよいですか。
午後は予定に応じて削れる可変枠、夜は暗記や解き直しなど軽い作業に充ててください。重い内容を夜に置くと、進まなかったときに寝る時刻が遅れます。
まとめ
- 午前を固定枠、午後を可変枠にする
- 予定が入ったら可変枠から削る。固定枠は最後まで守る
- 前夜に翌朝やることを1行書いておく
- 崩れたら計画を作り直さず、翌日の固定枠だけ座る
- 時間数より、毎日同じ時間帯に座れるかどうか
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