夏休みが始まって最初の2週間は、たいてい順調に進みます。ところが3週目あたりで、多くの生徒が失速します。
この記事では、なぜ3週目なのか、そしてどう戻すかを整理します。先に言っておくと、失速すること自体は普通です。
この記事の内容
結論:3週目は、緊張も焦りもない空白の時期
夏休みの40日を分けて考えると、こうなります。
| 時期 | 動かしているもの | 状態 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 始まりの緊張感 | 計画どおりに動ける |
| 3〜4週目 | 何もない | 失速しやすい |
| 5〜6週目 | 終わりが見える焦り | また動き出す |
3週目には、始まりの緊張も終わりの焦りもありません。この空白を埋めるのは、やる気ではなく仕組みです。
3週目に何が起きるか
- 朝起きる時刻が少しずつ遅くなる
- 計画どおりに進まない日が増える
- 「今日はいいか」が2日続く
- 気づくと1週間ほとんど進んでいない
1日ずつは小さなずれです。ただ、それが1週間積もると取り返しにくくなります。
予防:来ることを前提に組む
1. 3週目に予定を詰め込まない
この時期に大きな課題を置くと、達成できずに全体をあきらめます。3週目は量を少なめに設定しておくと、崩れにくくなります。
2. 区切りを1つ置く
3週目のどこかに、区切りになるものを置いてください。過去問を1年分解く、模試を受ける、単元テストをやる。目標があると、そこまでは動けます。
3. 進んだ量を見える形にする
やったページ数を記録するだけで構いません。積み上がったものが見えると、続ける理由になります。逆に何も残っていないと、進んだ実感が持てません。
崩れてからの戻し方
すでに崩れている場合、順番があります。
- 計画を作り直さない — 作り直しに1日使ってしまいます
- 翌日の午前だけ、元の時刻に座る — 量は半分でよい
- 2日目も同じ時刻に座る — 量を戻し始める
- 3日目に元のペースへ
ここでやってはいけないのが、失った日数を取り返そうとすることです。1日10時間で挽回しようとすると、翌日に反動が来てまた崩れます。
8月に入ってから焦っている場合
残り期間でできることは限られます。手を広げず、範囲を絞ってください。
- 夏の初めに決めた3つの単元のうち、1つだけを確実に終わらせる
- 新しい教材には手を出さない
- 2学期の予習より、1学期の復習を優先する
全部やろうとすると、どれも終わらないまま新学期を迎えます。1つ終わったという事実は、2学期の自信になります。
やる気に頼らない
中だるみの対策として「やる気を出す」は機能しません。やる気は結果であって、原因ではないからです。
代わりに使えるのが、この2つです。
- 座る時刻を決める — 気分に関係なく座る
- 前夜にやることを1行書く — 朝、考えなくてよくする
どちらも、やる気がない日でも実行できます。そして座って手を動かしているうちに、やる気は後からついてきます。
保護者の方へ
3週目に失速している姿を見ると、注意したくなります。ただ、この時期に落ちるのは多くの生徒に共通する現象です。
効くのは「明日は何時から座る?」と時刻を聞くことです。量を聞くと責められているように感じますが、時刻なら答えやすくなります。
そして、朝食の時刻を保ってあげてください。起きる時刻が動かなければ、失速の幅は小さくなります。
よくある質問
夏休みの中だるみはいつ頃来ますか。
3週目前後が多くなります。最初の2週間は緊張感があり、最後の1週間は焦りで動けますが、その間が空白になりやすい時期です。
中だるみを防ぐ方法はありますか。
完全には防げませんが、来ることを前提に予定を組むと影響が小さくなります。3週目に予定を詰め込まない、この時期に区切りを1つ置く、といった工夫が有効です。
一度崩れると戻せません。
計画全体を作り直さず、翌日の午前だけ元の時刻に座ってください。量は半分から。全部を戻そうとすると、また崩れます。
モチベーションが続きません。
やる気に頼らない仕組みを作ってください。座る時刻を決める、前夜にやることを1行書く。この2つで、やる気がなくても動き出せます。
8月に入って焦っています。
焦りは動く力になります。ただし残り期間でできることは限られるので、範囲を絞ってください。手を広げると、どれも終わらないまま新学期を迎えます。
まとめ
- 失速は3週目に来る。緊張も焦りもない空白の時期
- 来ることを前提に、3週目は量を少なめに組む
- 3週目に区切りを1つ置く。目標があればそこまで動ける
- 崩れたら計画を作り直さず、翌日の午前だけ座る
- 失った日数を取り返そうとしない。また崩れる
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