受験学年は4月から始まる。多くの人がそう考えていますが、実際には違います。
受験学年は、前年の2月から始まっています。そしてこの時期に動き出した生徒と、4月まで待った生徒とでは、1年後に明確な差がついています。
結論:2月から3月が、1年でいちばん動きやすい
理由は3つあります。
- 学校の授業が落ち着いている — 新しい単元が入ってこないので、復習に時間を使える
- 部活が比較的余裕がある — 大会前の時期を外せば、時間が作りやすい
- 環境が変わっていない — 4月はクラス替えや新しい環境で消耗します
4月から始めようとすると、新学年の環境変化と受験勉強の立ち上げが重なります。これがいちばん動き出しにくい形です。
この時期にやること
1. これまでの学年の復習(最優先)
特に数学と英語です。この2科目は積み上げ型なので、抜けたまま次の学年に進むと、受験学年の内容が入りません。
先取りより、戻る作業を優先してください。受験学年に入ってから戻るのは、時間的にかなり厳しくなります。
2. 毎日机に向かう習慣を作る
時間の長さは重要ではありません。1日30分でも、毎日同じ時刻に座ることのほうが価値があります。
受験学年になってから習慣をゼロから作るのは、はるかに大変です。この時期に型を作っておくと、あとが楽になります。
3. 気になる学校を2〜3校挙げる
決める必要はありません。ただ、候補があると勉強の目的がはっきりします。必要な学力の目安を知ると、いまの自分との距離が見えます。
学年別にやること
| 学年 | 2〜3月にやること |
|---|---|
| 新中学3年生 | 中1・中2の数学と英語の復習。特に一次関数、動詞の使い分け。内申の仕組みを確認する |
| 新高校3年生 | 高1・高2の基礎科目の復習。志望分野を大まかに決め、必要な科目を確認する |
| 新中学2年生 | 中1の抜けを埋める。ここを放置すると中3で戻る時間が取れない |
| 新高校2年生 | 評定を意識し始める。受験学年になってからでは戻せない |
やらなくてよいこと
- 受験用の難しい問題集を買う — まだ早いです。基礎の抜けを埋めるほうが先
- 志望校を今すぐ決める — 1年で状況は変わります
- 長時間の勉強 — 続かない量から始めると、習慣になりません
いちばん差がつくのは、習慣
この時期に始めた生徒と、4月から始めた生徒の差は、2ヶ月分の学習量ではありません。1年間続く習慣を持っているかどうかです。
2月から毎日30分座っていた生徒は、4月には「座るのが普通」の状態になっています。一方、4月に「今日から1日3時間」と始めた生徒は、5月には止まっていることが多くあります。
保護者の方へ
この時期、本人にはまだ受験の実感がありません。「まだ1年ある」と考えているのが普通です。
ここで「もう受験生なんだから」と言っても、なかなか動きません。効くのは、環境を整えることと、小さく始めさせることです。
「1日30分だけ」なら、本人も受け入れやすくなります。そして30分が習慣になれば、量は自然と増えていきます。最初から大きく始めさせないことが、この時期のコツです。
よくある質問
受験勉強はいつから始めればよいですか。
受験学年の前の2月から3月が、もっとも動きやすい時期です。学校の授業が落ち着き、部活も比較的余裕があるためです。4月に始めると、新学年の環境変化と重なって動き出しが遅れます。
この時期は何をやればよいですか。
これまでの学年の復習です。特に数学と英語は積み上げ型なので、抜けがあると受験学年の内容が入りません。新しい先取りより、戻る作業を優先してください。
部活が忙しくて時間が取れません。
長時間は必要ありません。1日30分でも、毎日同じ時刻に机に向かう習慣を作っておくことのほうが価値があります。受験学年になってから習慣を作るのは、はるかに大変です。
塾はいつから通い始めるべきですか。
受験学年になってからでも間に合いますが、この時期から始めると、抜けの発見と生活習慣の定着に時間を使えます。何を優先すべきかが早く分かる点が大きな違いです。
志望校はいつ決めればよいですか。
いま決める必要はありません。ただし、気になる学校を2〜3校挙げて、必要な学力の目安を知っておくと、勉強の目的がはっきりします。
まとめ
- 受験学年は4月ではなく、前年の2月から始まっている
- 2〜3月は授業が落ち着き、環境も変わらないため動きやすい
- 先取りより、これまでの学年の復習を優先する
- 1日30分でよいので、毎日同じ時刻に座る習慣を作る
- 差がつくのは学習量ではなく、1年続く習慣を持っているか
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何から始めればよいか分からないときは、通知表をお持ちのうえご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、いまの学力から逆算して、この時期にやるべきことをお伝えしています。