合格が決まった直後の春休みは、受験期間が終わった開放感でいっぱいの時期です。まずは、しっかり休んでください。それまで何ヶ月も張り詰めていたのですから、休むことに後ろめたさを感じる必要はありません。
そのうえで、この記事では入学までに少しだけやっておくと後が楽になることを整理します。長時間の勉強を勧める話ではありません。
結論:この春休みは「次の3年間の入口」
合格は終わりではなく、次の3年間の始まりです。そして入学後の最初の数ヶ月でついた差は、その後ずっと残りやすいという特徴があります。
特に高校では、最初の定期テストの結果が「自分はこのくらいの位置だ」という自己認識を作ります。ここで低い位置に自分を置いてしまうと、そこから動くのに時間がかかります。
だからこの春にやることは、先取りではありません。入学後にスタートを切れる状態を作っておくことです。
やっておくとよいこと
1. 英語と数学の、前の学年の復習
この2科目は積み上げ型です。前の学年の内容が抜けたまま新しい単元に入ると、最初からつまずきます。
やるのは難しい問題ではなく、基本の確認です。中学入学前なら小学校の計算と漢字、高校入学前なら中学の数学と英文法。1日30分でも十分です。
2. 学校から出た課題を、日割りにする
入学前の課題は、入学直後に提出を求められることが多いものです。まとめて片付けると内容が残らず、最初の授業でつまずきます。
締め切りから逆算して日割りにしてください。1日の量が決まっていれば、遊ぶ時間もはっきりします。
3. 入学2週間前から、生活リズムを戻す
春休みは夜型になりやすい期間です。前日に一気に戻すのは難しく、最初の1週間の授業に影響します。
入学の2週間前から、起きる時刻を少しずつ前に動かしてください。
やらなくてよいこと
- 1年分の先取り — 学校の進度と合わず、二度手間になります
- 分厚い問題集を買う — 入学後に学校指定の教材が配られます
- 毎日長時間の勉強 — この時期に必要ありません。休むことも準備です
中学入学と高校入学で、違うところ
| 入学先 | 春休みの重点 | 入学後に効くこと |
|---|---|---|
| 中学校 | 小学校の計算と漢字。生活リズム | 定期テストという仕組みへの慣れ。提出物の習慣 |
| 高校 | 中学の数学と英文法。学校の課題 | 進度が速い。最初の1ヶ月で置いていかれると戻りにくい |
特に高校は、授業の進度が中学とは比べものになりません。「入ってから頑張る」と考えていると、最初の中間テストで想定外の結果になることがあります。
この春に考えておくとよいこと
勉強以外で、少しだけ考えておくと入学後が楽になることがあります。
- 通学の経路と所要時間 — 実際に一度通ってみると、朝の時間の使い方が決まります
- 興味のある部活動 — 決めなくてよいので、活動量だけ調べておく
- 3年後にどうしていたいか — 漠然とでよいので、一度言葉にしておく
保護者の方へ
合格後、つい「次は大学だから」と気を引き締めさせたくなる時期です。ただ、この春に張り詰めさせると、入学後に息切れします。
受験期間を走り切ったことを、まず認めてあげてください。そのうえで、生活リズムだけは戻していく。それで十分です。
もうひとつ。入学までの手続きや準備品には期限があります。ここは保護者が管理して、本人の負担を減らしてあげてください。
よくある質問
合格後の春休みは、勉強したほうがよいですか。
まず休んでください。そのうえで、入学の2週間ほど前から生活リズムを戻し、英語と数学の基礎を軽く確認しておくと、入学後の授業に入りやすくなります。長時間の勉強は必要ありません。
入学前に予習しておくべきですか。
先取りより、これまでの復習のほうが役立ちます。特に英語と数学は積み上げ型なので、前の学年の抜けがあると新しい内容が入りません。教科書を買ったら目を通す程度で十分です。
高校の課題が出ています。どう進めればよいですか。
入学直後に提出を求められることが多いため、締め切りから逆算して日割りにしてください。まとめてやると内容が残らず、最初の授業でつまずきます。
部活は入学前に決めておくべきですか。
決めておく必要はありませんが、興味のある活動を調べておくと入学後の見学が具体的になります。特に高校は活動量の幅が大きいため、時間の使い方に関わります。
春休みに生活リズムを戻すのはいつからですか。
入学の2週間前を目安にしてください。前日に一気に戻すのは難しく、最初の1週間の授業に影響します。
まとめ
- まず休む。受験期間を走り切ったことを認める
- やるなら英語と数学の「前の学年の復習」。先取りではない
- 学校の課題は締め切りから逆算して日割りにする
- 入学2週間前から生活リズムを戻す
- 高校は進度が速い。最初の1ヶ月で置いていかれると戻りにくい
あわせて読みたい
入学までの過ごし方に迷われたら、一度ご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、入学後を見据えて何を準備すべきかをお伝えしています。