学年が上がると、前の学年に戻る時間はほとんど取れなくなります。授業は進み、定期テストが来て、次の単元が始まる。戻る余裕がないまま、抜けを抱えて1年が過ぎていきます。
だから春休みは、1年分の穴を埋められる最後のまとまった機会です。この記事では、どこに抜けがあるかの見つけ方と、限られた期間での優先順位を整理します。
結論:全部はやらない。次の学年の土台になる単元だけ
春休みは長くても2週間程度です。1年分をすべて復習することはできません。
やるべきなのは、次の学年で土台になる単元だけです。ここが抜けていると新しい内容が入らず、1年間ずっと苦しくなります。逆に、それ以外の単元は多少抜けていても、その先の学習に致命的な影響は出ません。
抜けの見つけ方
1. 学年末テストと通知表を見る
いちばん確実です。点が取れなかった単元が、そのまま抜けです。返却されたテストが手元にあるなら、まずそれを並べてください。
2. 教科書の例題を解いてみる
テストが手元にない場合は、教科書の各章の例題を1問ずつ解きます。手が止まった章が、戻るべき場所です。全部解く必要はありません。
3.「わかるけど解けない」と「わからない」を分ける
解説を読んで理解できるなら、演習量の問題です。解説を読んでも分からないなら、さらに前の単元に戻る必要があります。この2つは対処が違います。
優先順位
| 優先 | 科目・単元の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 最優先 | 数学:計算、式変形、一次関数 | ここが抜けると次の学年がまるごと入らない |
| 最優先 | 英語:動詞の使い分け、文の型 | 長文も文法も、ここが土台になる |
| 次点 | 理科:計算分野、単位 | 暗記より仕組みの理解が先 |
| 余裕があれば | 社会:出来事の順番 | 暗記は新学年でも取り返せる |
| 後回しでよい | 各科目の応用・発展 | 土台が固まってから |
2週間の進め方
- 初日 — テストと通知表を並べ、戻る単元を3つまで決める
- 1週目 — 数学の1単元と英語の1単元。教科書の例題から
- 2週目 — 残り1単元と、1週目の解き直し
- 最終日 — 解き直しだけをもう一度通す
単元を3つまでに絞るのが大事です。5つ以上並べると、どれも終わりません。
やってしまいがちなこと
- 新しい問題集を買う — 春休みには仕上がりません。教科書とテストで十分です
- 予習から始める — 土台が抜けたままでは定着しません
- 全科目を均等に — 積み上げ型の科目を優先してください
- まとめて長時間 — 毎日1〜2時間のほうが残ります
新学年の生活リズムに寄せる
春休みは生活が崩れやすい期間です。勉強内容と同じくらい、ここが大事になります。
始業式の1週間前から、起きる時刻を戻してください。新学年の最初の1週間で眠そうにしているかどうかは、その後の印象にも影響します。
保護者の方へ
春休みは、本人にとっては「終わった直後」の時期です。すぐに次へ向かわせようとすると、反発が出やすくなります。
効くのは、期間と量を先に区切ってあげることです。「春休みのうち、1日1時間だけ」と決まっていれば、残りは自由だと分かるので受け入れやすくなります。
逆に「なるべくやりなさい」は、終わりが見えないため動けません。
よくある質問
春休みに1年分すべて復習できますか。
すべては難しいので、優先順位をつけてください。数学と英語を優先し、その中でも次の学年の土台になる単元に絞ります。全部やろうとすると、どれも中途半端になります。
どこに抜けがあるか分かりません。
学年末テストや通知表を見てください。点が取れなかった単元がそのまま抜けです。テストが手元にない場合は、教科書の各章の例題を解いてみて、手が止まるところを探します。
苦手な科目から始めるべきですか。
苦手科目でも、次の学年の土台になる単元を優先してください。苦手というだけで選ぶと、配点も影響も小さい単元に時間を使うことがあります。
春休みは何時間くらい勉強すべきですか。
長さより毎日続くことが重要です。1日1〜2時間を毎日のほうが、週末に5時間より定着します。新学年の生活リズムに寄せる意味もあります。
新学年の予習と、前の学年の復習はどちらが先ですか。
復習が先です。土台が抜けたまま予習しても定着しません。復習が終わって時間が余ったら、教科書の最初の章に目を通す程度で十分です。
まとめ
- 学年が上がると戻る時間は取れない。春休みが最後の機会
- 全部やらない。次の学年の土台になる単元3つに絞る
- 抜けは学年末テストと通知表で見つかる
- 数学と英語を優先。予習より復習が先
- 始業式の1週間前から生活リズムを戻す
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どの単元に戻ればよいか判断がつかないときは、学年末テストと通知表をお持ちのうえご相談ください。三重県松阪市の石井進学塾では、答案から次の学年に効く単元を特定してお伝えしています。